特養看護師奮闘記
特別養護老人ホームにおける、利用者と看護師の日々の関わりを日記に綴りました。 笑いあり、涙あり、怒りあり。 読んで絶対後悔ナシの、感動のページです。 コメントもたくさんお待ちしています。
○○さんの皮膚病、「ああなんてこと・・・」

夜勤帰りの介護員が、「○○さん、明日帰るので今使っている軟膏を是非ほしいと言ってます。」と伝えにきた。
そして、しばらくすると、また違う介護員が再度同じことを言って来た。


こう書くと、○○さんは、きっと『認知症』だと思うだろう。
でも、違う。
○○さんの認知能力は正常だ。


○○さんは、ショートステイ利用が始めての方で、3日前にやってきた。
いつものように、医務室でボディチェックを行った。
○○さんの体をみて、仰天jしてしまった。
首から下が、全身紅班。皮膚科勤務の時代は、時々外来でお見かけしていたが、これほどひどい紅班は初めてだ。


○○さんによれば、6ヶ月前骨折で入院してからこのような症状が出だしたらしい。
2〜3件の皮膚科を回り、今の皮膚科にかかる様になって、これでも少しましになったと言う。


「これじゃあ、かゆくて眠れないんじゃないの?」
「そうです。痒くて、痒くて。」
よく、見ると頭の中まで、浸出液でべっとりなっている。


「わかった。私が軟膏を調合します。そして、○○さんが退所されるまでの3日間、それを塗りますね。そして、もしそれが効くようならもって帰ってください。」
ということで、私が調合した軟膏を塗ることにしたというわけだ。


「裸になって塗りましょう。」
○○さんを裸にした。そして、二度びっくり。
下腹部が、妊娠10ヶ月を思わせるような異常な膨らみようなのだ。
「これ、何時から?」と私。
「背骨の骨折を2回してます。それからですねえ。」


そして3日目の今日、○○さんの皮膚を観察した。
○○さんが、軟膏を持って帰るというはずだ。
あれ程ひどかった紅班が、跡形も無く消えている。
「○○さん、かゆみは?」
「もう全く痒くありません。」   「じゃあ、残りの軟膏を明日持って帰ってください。」
ということで、komurinまたもや、皮膚科の『医者』の代わりをしてしまった。
『医師法」違反かな?      でも、現実に良くなったのだから、まあ良いか・・・


それにしても、下腹部の異常な膨らみが気にかかる。
『ひょっとして、癌があるのかも・・・それなら、あの紅班も説明がつく・・・』


何軒も医者にかかりながら、誰も検査したり、癌を疑ったりしていないのだろうか。
明日、退所にさいして、家族に『精密検査』をしてもらうように伝えたほうがいいのかどうか、まだ結論が出ない・・・・





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