特養看護師奮闘記
特別養護老人ホームにおける、利用者と看護師の日々の関わりを日記に綴りました。 笑いあり、涙あり、怒りあり。 読んで絶対後悔ナシの、感動のページです。 コメントもたくさんお待ちしています。
ハルさん『無事でよかった』!

88歳のハルさんは、右半身麻痺があるが、大部分のことは自分で出来る人だ。 だが、『認知症』が軽度あり、少し前のことは覚えていない。

ハルさんが、一昨日の夜2度嘔吐した。 潜血反応は認められなかった。
そして、翌日にはすっかり元に戻り、食欲もあった。 ハルさんは、昨日嘔吐したことは忘れてしまっていた。 だから、何時排便があったかを尋ねても的確に答えられるわけはない。

翌日、『下剤』を服用してもらった。 そして、昨日の夕刻沢山の排便があった。
めでたしめでたし!  と言いたいところだが、今朝ハツさんの腹部が張っていると言う報告を受けた。

成るほど、いつもより張っている。 腸蠕動は、すこぶる良い。 『まあ、様子を見よう』
午後になってハルさんの腹の観察に行った。 朝と変わりなし。 
ハルさんの食欲もいつもと変わらない。

ところが、ところがである。
夕ご飯いらないとハルさんが言っていると言う報告を受けた。
『えっ、もしかして・・』ハルさんの所に急いだ。
ハルさんの腹は、かえるのように膨らんでいた。 腸蠕動は、日中より弱い。 腹を押さえると「痛い」と言う。 『ますます怪しい』

協力病院に片っ端から電話を入れた。
「ああ、今日は整形外科の当直なので駄目です。」
「うちに来てもらっても検査が出来ないから、ほかをあたってくれ。」
「診察はさしてもらうが、満床です。」
4〜5件から断られた。  仕方ない、救急車を要請しよう。 1年ぶりだな。
事情を説明し、救急車に来てもらった。
「よくそこまで病院を探しましたね。 あと残っているのは『市民病院』ぐらいでしょう。 そこが駄目なら、よその市になりますね。」と言うことであった。

相談員と介護員に付き添いをゆだねた。
相談員から電話が入った。「腸閉塞の検査をしましたが、大丈夫と言うことです。 ただ、ガスがいっぱいたまっているので注意点を聞いてきました。」と言うことであった。

無事でよかった。
年寄りの便秘の怖さを知っているが故の対応だったのだ。




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