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たらいまわし!
アンさんは、ショートステイを利用されていた方で、昨年に本入所となった。 アンさんは、年齢93歳。 重度の「認知症」がある。 おまけに「心臓疾患」をかかえているために、ショート利用中でもよく胸が痛いといっては、ニトロペン(狭心症の薬)を何度か服用したことがある。 ところが、入所してからは1年経とうとしているのに、まだ1度も発作を起こしていない。 アンさんは、3女と住んでいた。 3女の夫は、内科医で診療所を経営しているため、3女はその手伝いに行くために、アンさんの介護は主にお手伝いさんが、引き受けていた。 2ヶ月ほど前に、アンさんの親指に1箇所針の頭ほどの褥瘡が出来た。 1箇所が2箇所になり、ついに3箇所に穴が空いた。 勿論、私達は放っておいたわけではない。 懸命に処置をしてもいっこうに良くならない。 それもその筈、3箇所が皮膚の下で繋がっていたのだ。 これじゃあいくら薬を塗っても、良くなる筈はない。 心臓疾患を持ち高齢であるため、循環不全になっているのだ。 ○○病院の外科に行った。 対処のしようがないといわれた。入院をお願いしたが断られた。 一体私達にどうしろと言うのだ。 ××病院の外科に行くべく手筈を整えた。 そうしておいて、状況を3女に伝えるべく電話を入れた。 夫(内科医)が出た。 状況を詳しく話した。 「循環が悪いということでしょう。**病院の血管外科の部長当てに紹介状を書いてもらってくれ。」こういってゆずらない。 ○○病院の医師にお願いして紹介状を書いていただいた。 そしてそれを持って**病院に今日受診した。 家族も同伴した。 診察を終え、家族には何の説明もなく○○病院の医師宛に返事を貰っただけだった。 これじゃあ、一体アンさんが今後どうしてよいのか皆目分らない。 返事の入っている封筒を開封した。 「足の循環はそれ程悪くない。足湯をして処置をしてください。」というものであった。 何と言うことだ。 ここ数日で、アンさんの傷は一気に悪化し、骨まで見えるようになったというのに。 ○○病院に明日返事を持って行く予定にしているが、たぶんそのまま帰されるだろう。 3女に来ていただいて、もし施設で対応しなくてはならなくなった場合、『感染』を起こし、最悪の場合『切断』ということになるかもしれないことの了解を頂いた。 夫(内科医)の指示がなければ、××病院の外科で診察を受けられ、入院できていたかもしれないのだ。 3女は入所に当たって、『看取り』まで施設でお願いしたいという意思表示をしていた。 「今後、貴女の夫には余り口出しをしないで頂きたい。アンさんの状態を一番良く把握しているのは私たちなのですから。出来るだけアンさんを苦しまずに対処しようと頑張っているのですから。」厳しいことを言っていると、自分でも思う。 が、93歳のアンさんを思うと、たとえ医者であろうと、私は言うべきことははっきり言わないといけないと思っている。
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