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ヒデカさんの吐血!
昨夜、といっても今日だ。 午前1時半頃だったろうか。 施設から電話が入った。 今日は休みだったので、午前1時頃まで『北京オリンピック』を観戦していたので、うとうとしたときだった。 「ヒデカさんが真っ赤な血を吐いています。」と言うのだ。 本来ならどこの特養でも救急搬送する筈だ。 「分かった。絶食して胃を冷やしてあげて。」と、お願いする。 ヒデカさんは、98歳。 日ごろから全く食事に手を付けず、終日『雪の宿』という菓子をポリポリやっており、この菓子によって生きているといっても過言ではない。 しかし、ヒデカさんの血液検査は全く異常なく、貧血傾向のある私は負けている。 昼前、看護師からの電話。 「ヒデカさんは、あれから2度吐血しました。 それにタール便(真っ黒な便)です。」と。 「昼食時から○○の薬を飲ませて。それから一日3本の点滴をして。朝と夕に止血剤の××を点滴内に注入して。 それから部屋を考えて。 今2階にはヒデカさん含め3人が点滴をしているから、その人たちを一部屋に集めたほうが、介護員さんたち夜間楽じゃあない。」 「介護員と相談してみます。」 夕方再度電話が入った。 「ずっと吐血を繰り返しています。タール便です。」 「家族に、現在している治療を説明して入院するか施設でこれを継続するかを連絡して。」 ヒデカさんの家族とは、最期まで施設で看ますと約束していたが、それでも家族によって「何故、もっと早く連絡してくれなかったのか、入院すれば助かっていた。」といわれる方もいるからだ。 夜、看護師にヒデカさんをどう対処したかを尋ねた。 家族は、入院をさせずに施設で看てほしい、たとえヒデカさんが帰らぬ人になっても承知だといわれたそうである。入院して、検査等で苦しめたくないという思いからだ。 さて、明日出勤したときヒデカさんの吐血は止まっているかどうかだ・・・ <お知らせ> 昨年、自費出版した拙著「ダイ・サイレント」が好評につき品切れになっていましたが、再版が出来上がってきました。まだ、お読みで無い方は是非ご一読を! 特別養護老人ホームでの利用者との関りと看取りをテーマにした事例集です。 自費出版ですので、ご入用の方はkomurinまでお願いします(税込み900円)
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